全米大学男子バスケットボールトーナメントが幕を開けました。別名マーチマッドネスと呼ばれるこの大会、東地区、西地区、中西地区、南地区の4地区・計64大学がトーナメント方式で一ヶ月かけて優勝を争います。このトーナメント表はBracketologyと呼ばれ、トーナメント全ての勝ち負けを予想するのがあちこちで見られます。数年前には、億万長者のウォーレン・バフェットが、全ての勝敗を予想した人には、1000億円プレゼントするなどというとんでもない企画もありました。全てを当てる確率は限りなく0に近く、実際全て当たった人はいませんでした。オバマ元大統領も、昨年まで自身の予想をTV取材で披露していました。
一発勝負のトーナメントなので、下位シードが上位シードを倒すジャイアントキリング、下克上が毎回起こるこの大会。勝ち上がる毎にチームのステータスもあがっていきます。ベスト16・ベスト8・ベスト4に進出したチームは、スイート16、エリート8,スーパー4と呼ばれ、名実ともに強豪校の中の強豪校と認知されることになります。そんな全米が盛り上がるマーチマッドネス、今年は次のような組み合わせになっています。
The Bracket: https://t.co/0t5HU1WR4x#SelectionSunday pic.twitter.com/DHiHrJBRAZ
— NCAA March Madness (@marchmadness) March 12, 2017
今日は地区別の有力校を見てみましょう。
東地区
1位シードはビラノバ大学、2位シードはデューク大学、3位シードはベイラー大学、4位シードはフロリダ大学となっています。ビラノバとデュークが同じ地区にいるので、順当に行けば両者はスーパー4(準決勝)進出のために、エリート8(準々決勝で)でぶつかることになりそうです。名将マイク・シャシェフスキーことコーチKが率いるデューク大学が出てくると予想します。
中西地区
1位シードがカンザス大学、2位シードがルイスビル大学、3位シードがオレゴン大学、4位シードがパーデュ大学。この地区はカンザス大学が頭一つ抜けている印象です。そこにオレゴン大学あたりが出てくる展開でしょうか?
南地区
1位シードがノースカロライナ大学、2位シードがケンタッキー大学、3位シードがUCLA、4位シードがバトラー大学。ノースカロライナ大学は出場校の中でもっとも優勝の下馬評の高いチームです。それを追うケンタッキー、UCLAも打倒ノースカロライナを狙える位置にいて、この地区はどこが抜けてくるのか、予想しづらく、楽しみでもあります。
西地区
1位シードはゴンザガ大学、2位シードはアリゾナ大学、3位シードはフロリダ州立大学、4位シードはウエスト・ヴァージニア大学。ここはゴンザガ大学とアリゾナ大学の争いが激しそうです。そして、日本人選手として注目の八村塁が、ゴンザガ大学には所属しています。まだ1年生で、出場時間は多くはなさそうですが、ゴンザガ大学初のエリート4を目指して、そして来年以降チームの核の選手となってチームを引っ張っていくためにも、このトーナメントに少しでも出場して、経験を積んで欲しいところです。
優勝争いは?
各地区の上位シードを紹介しましたが、優勝はデューク大学、そしてデューク大学の永遠のライバル校、ノースカロライナ大学が有力とみます。八村塁が所属するゴンザガ大学も、スイート8には進出して欲しい所です。