NFLはレギュラーシーズン終盤、プレーオフ進出が決定したチーム、早々にプレーオフ進出の芽がなくなり来季以降の若手育成に務めるチームと様々です。今回は、今シーズンの高額プレイヤー上位20人をまとめてみました、ここまでのレギュラーシーズンの成績と相応なものなのか見ていきましょう。
追記:2018年版を作りました。
20位~11位
20位: ミッチ・トルビスキー 1971万9490ドル
ミッチ・トルビスキーは今シーズンドラフト1巡目全体2位でシカゴ・ベアーズに入団。年俸は46万5000ドルですが、1930万ドルの契約ボーナスで新人ながらトップ20にランクイン。レギュラーシーズン当初は控えからのスタートでしたが、第5週から先発に昇格。現在まで7タッチダウンを決めて、まずまずの成績です。更なる適応ができるか、が来シーズン以降の生き残りの鍵となりそうです。
19位: アントニオ・ブラウン 1991万ドル
ピッツバーグ・スティーラーズのワイドレシーバー、アントニオ・ブラウンが19位。91万ドルの年俸に、今年から新たに交わした4年契約の契約ボーナス1900万ドルを足した1991万ドルで19位。QBのロスリスバーガー、RBのリビオン・ベルとともに、スティーラーズオフェンスを代表する選手ですから、このランクインも納得。今季はここまで、9TD。4年連続の二桁TDまであと一つです。
18位: ダムコング・スー 2000万ドル
マイアミ・ドルフィンズのDTのダムコング・スーは、今シーズンの年俸が1000万ドル、これにボーナス1000万ドルで2000万ドルの18位。昨年も16位にランクインしていて、2年連続のランクインです。6年1億1440万ドルという超大型契約の3年目ですが、契約によると今季の活躍次第では、来季の年俸は更にUpが約束されています。過去2年と比べると、今季のサック数は若干劣っていますが、それでもNFL屈指のDTであることに変わりはありません。
17位: ゼイビア・ローズ 2002万6000ドル
ミネソタ・バイキングスのCBゼイビア・ローズが17位。今季から新たに結んだ6年7800万ドルの契約のうち、1200万ドルが契約ボーナス。これに今季の年俸802万6000ドルを加えて計2002万6000ドル。CBとしては全体3位の高額年俸選手となっています。昨年は自身初のプロボウルにも選ばれ、今季はチームも絶好調。安定した守備を誇るバイキングスディフェンス陣の一翼を担っています。
16位: マイルズ・ギャレット 2072万3004ドル
今年のドラフト1巡目全体1位指名だったクリーブランド・ブラウンズのDEマイルズ・ギャレットがここにランクイン。クリーブランド・ブラウンズは新人がトップ20に2人ランクインしました。ギャレットの今季の年俸は46万5000ドル、これに契約ボーナスが2030万ドルが加わります。ルーキーイヤーの今季は、開幕数試合を欠場したものの、デビュー戦となった第5週ではサックを2回決めるなど上々のデビュー戦でした。しかし、時折怪我をしており、今後の体調面が気になるところではあります。
15位: ニック・ペリー 2072万5000ドル
15位はグリーンベイ・パッカーズのLBニック・ペリー。今季からの5年5900万ドル契約で、今季年俸が130万ドル、契約ボーナスが1850万ドルとなっています。ペリー自身は、7サックを記録するなど、契約更新となった今季も好調ですが、チームはQBのアーロン・ロジャースが怪我で離脱したため、プレーオフ進出は絶たれています。未だProbowlには選出されていませんが、今年あたりは選出されるでしょうか?
13位タイ: ジョー・フラッコ 2100万ドル
13位は2100万ドルの2人。まずはバルチモア・レーベンスのQBジョー・フラッコ。昨年も12位にランクインしていました。600万ドルの年俸に1500万ドルの契約ボーナス。昨年交わした6年1億2060万ドルの契約は、リーグ屈指の大型契約です。レーベンスは、フラッコが先発QBを務めるようになって以来プレーオフ進出争いに絡んでおり、安定した強さを誇っています。今年も当落線上におり、それと比例するようにフラッコの成績も安定しています。特にパス成功率はキャリアハイを伺う高さとなっています。
13位タイ: エリック・ベリー 2100万ドル
13位、もう一人はカンザスシティ・チーフスのエリック・ベリー。セーフティーとしては、NBAトップの高額契約のベリー。今季の年俸90万ドルに2000万ドルの契約ボーナス。今季から結んだ6年契約は総額7800万ドルの契約となっています。しかし、今シーズン初戦の第一週でアキレス腱を断裂し、シーズン絶望となり、今シーズンは全く活躍できないままシーズン終了となってしまいました。
12位: チャンドラー・ジョーンズ 2200万ドル
2200万ドルで12位にランクインしたのは、アリゾナ・カージナルスのチャンドラー・ジョーンズ。今季から5年8300万ドルで契約したジョーンズの今季の年俸は700万ドル、これに契約ボーナスとなる1500万ドルが今季のサラリーの内訳です。カージナルス自体はプレーオフの芽が既に絶たれていますが、ジョーンズは今期絶好調。通算15サックを決め、今シーズンNFLトップ。この数字は自身キャリアハイの数字でもあり、まだもう一試合残っていることから、もう少し上積みができるかもしれません。
11位: ジェイソン・ピエールポール 2225万ドル
今季4年6200万ドルの新契約を結んだニューヨーク・ジャイアンツのジェイソン・ピエールポール。今季の年俸の130万ドルに契約ボーナスの2100万ドルを加えた2225万ドルが今季の報酬です。この選手は数年前に、花火で遊んでいて指を数本失った選手として、日本でも話題になりました。選手生命絶望的かと思われましたが、その後復帰。復帰後もコンスタントに活躍を続け、昨シーズンオフの大型新契約となりました。今季も、チーム自体は不調ですが、ピエールポールは好調な成績を残しています。
10位~4位
10位: メルビン・イングラム 2275万ドル
ベスト10です。10位はロサンゼルス・チャージャースのメルビン・イングラム。こちらも今季からの新契約で4年6400万ドル。そのうち、今季の報酬は500万ドルの年俸に1775万ドルの契約ボーナス。もともとはLBとして登録されていた選手ですが、今季からはDEも務めるハイブリッド選手です。今季も新しい役割を器用にこなしており、チャージャースとしては、良い投資だったと思われる契約内容です。
9位: ステフォン・ギルモア 2296万8750ドル
ニューイングランド・ペイトリオッツのCBステフォン・ギルモアが9位。今季5年6500万ドルの契約でバッファロー・ビルズから移籍してきたギルモア。1847万ドルの契約ボーナスプラス450万ドルの年俸が今季の報酬。ペイトリオッツは、今シーズン終了後に、契約を破棄するオプションを保持していますが、今年のギルモアの活躍を見る限りはそのオプションを行使する可能性は低そうです。
8位: キャム・ニュートン 2366万6666ドル
昨年の9位からの今年は8位に1ランク上昇したキャロライナ・パンサーズのQBキャム・ニュートン。5年1億380万ドルという超大型契約の3年目となる今季。1320万ドルの年俸に、1050万ドルの契約ボーナス。その高額契約に見合う活躍を過去2シーズンしてきましたが、今シーズンも好調です。既にチームはプレーオフ進出を決めており、ポストシーズンの活躍も注目です。しかし、契約当時は史上最高額契約と騒がれましたが、2年も経てばその契約は既に色褪せて見え、競合QBは更なる好条件で契約しているのを見ると、NFLのトッププレイヤーの報酬は右肩上がりなのだと実感しますね。
7位: カーク・カズンズ 2394万3600ドル
ワシントン・レッドスキンズのQBのカーク・カズンズが昨年の13位からアップして7位でトップ10入り。昨年もフランチャイズ・タグがついての単年契約でしたが、今年もフランチャイズ・タグをつけての単年契約。レッドスキンズは、今季終了後にカズンズと大型契約を結ぶか、更なる高額での単年契約を締結できなければ、カズンズを他チームに取られてしまう危険がありそうです。安定した成績を残せるQBというのは、NFLでも貴重で、カズンズは今シーズン含めてここ3シーズン安定した成績を残していることを考えると、シーズン終了後の大型契約が自然でしょうか?
5位タイ: ジョッシュ・ノーマン 2400万ドル
いよいよいベスト5。5位は2400万ドルで2人。1人めはワシントン・レッドスキンズのCBジョッシュ・ノーマン。1650万ドルの年俸に、750万ドルの契約ボーナスが加わります。CBでは最高額の契約となっています。今シーズン終了後に、チームに契約を破棄するオプションがありますが、どうなるでしょうか?まずまずの成績を残しているので、破棄後に、再び契約内容を見直しての再契約、という流れになるかもしれません。
5位タイ: デアンドレ・ホプキンス 2400万ドル
5位のもう一人は、ヒューストン・テキサンズのWRデアンドレ・ホプキンス。800万ドルの年俸に、750万ドルの契約ボーナス、そして850万ドルのロスターボナスが加わります。今年サインした新たな契約では5年8100万ドルという、ワイドレシーバーとしては史上最高額の契約を交わしたホプキンス。その期待に応えるように、今季は通算13タッチダウン、ラン獲得ヤードは1378ヤードとキャリアハイに迫る数値です。5年連続で欠場なしという体の強さも魅力です。チームとしては不調なのが、唯一残念なところです。
4位: デレック・カー 2517万5000ドル
オークランド・レイダースのQBデレック・カーが4位。今季から新たに交わした5年契約はトータル1億2500万ドル。超一流QBの証といえるでしょう。今季は年俸500万ドルのサラリーに1250万ドルの契約ボーナス、そして770万ドルのロスターボーナス。このカーの新契約が来季以降の主要QBの契約更改の参照となるのは間違いないでしょう。長年低迷していたレイダースを昨年14年ぶりにプレーオフまで導いた活躍ぶりに相応する契約だと思います。今季は怪我で戦列を離れたこともあり、過去2シーズンほどの数字ではありませんが、それでも試合に出場すれば確実に数値を残しています。
3位~1位
3位: カワン・ショート 2600万ドル
いよいよベスト3。まず3位はキャロライナ・パンサーズのDTのカワン・ショート。今季600万ドルの年俸に2000万ドルの契約ボーナスで2600万ドル。シーズン前にパンサーズと交わした契約延長が5年8050万ドル。そのうちの契約ボーナスが大きいためランキングを押し上げる結果になっています。今季の報酬ではディフェンス陣の中ではNo1。今季も7.5サック、24アシストとチームに貢献。プレーオフ進出を決めているパンサーズのディフェンスの要となる選手です。
Congrats to @kk_mr93 on his 5-year deal with the @Panthers! #KeepPounding #PanthersNation
#99https://t.co/GVwXajTbEs pic.twitter.com/tQeAzcQvkm— WSOCTV (@wsoctv) April 17, 2017
2位:アンドリュー・ラック 2700万ドル
昨年1位だったインディアナ・コルツのQBアンドリュー・ラックが1ランク落ちて2位。700万ドルの年俸に1400万ドルの契約ボーナス、そして600万ドルのロスターボーナス。5年契約1億2297万ドルの2年目ですが、今年は肩の怪我のため、1試合も出場することなく終了してしまいました。来季の活躍内容次第では、契約の見直しもあるかもしれません。
With Andrew Luck’s return status still uncertain, the Colts are having to rethink their priorities. https://t.co/wM2QiRb8Ci pic.twitter.com/4sVIQh9TJ1
— Sporting News (@sportingnews) October 22, 2017
1位: マシュー・スタッフォード 5100万ドル
そして、1位は5100万ドルと2位の2倍弱という大差の5100万ドルの報酬を得るデトロイト・ライオンズのQBマシュー・スタッフォード。契約延長で、5年1億3500万ドルというNFL史上最高額の契約をライオンズと交わしました。そのうち今季の年俸は100万ドル、これに契約ボーナスの5000万ドルが加わっての5100万ドルです。7年連続でライオンズの先発QBを務めている怪我の少なさに加えて、毎年20タッチダウン以上記録している安定した成績をみれば、この契約も納得です。
#Lions QB Matthew Stafford needs 120 passing yards to surpass Tony Romo for the most career passing yards in Thanksgiving games since the 1970 merger (Romo 2,338, Stafford 2,219).🦃#MINvsDET pic.twitter.com/ow2lqaXilz
— NFL GameDay (@NFLGameDay) November 23, 2017