土曜日にニューヨークで行われるWBOライトヘビー級の王座決定戦に前王者のセルゲイ・コバレフが登場します。アンドレ・ウォードに2連敗して、選手生命の危機にたっていますが、その不安を一蹴して欲しいところです。
セルゲイ・コバレフの戦績
コバレフのここまでの戦績は33戦30勝(26KO)2敗1引分。ちょうど1年前の2016年11月にアンドレ・ウォードと対戦するまでは無敗を誇っていました。しかし、アンドレ・ウォードとの対戦では判定負け。しかし、この判定が非常に微妙な判定であり、賛否を呼んだため、両者は今年の6月に直接再戦しました。リベンジを期しましたが、結果はキャリア初となる8ラウンドKO負け。この試合の後、アンドレ・ウォードは引退を宣言し、コバレフはリベンジの機会を得ることはなくなりました。
今回は、ウォード引退によって空位となっているWBOの王座決定戦。長いこと師事していたトレーナーと袂を分かち、同じロシア出身のトレーナーに新しく師事した新生コバレフがどういう試合をするのか、注目です。
ビャチェスラフ・シャブランスキーとは?
対するのはウクライナのビャチェスラフ・シャブランスキー。WBOの世界ランクでは10位にランクインしています。シャブランスキーは、ここまで20戦して19勝(16KO)1敗。世界タイトル獲得はないものの強打が売りの選手です。
展開は?
2連敗はしているものの、相手がパウンド・フォー・パウンドの呼び声も高かったアンドレ・ウォードだっただけに、シャブランスキー相手にはコバレフが完勝すると予想します。ライトヘビー級は、コバレフと同じロシア人のディミトリー・ビボルとアルツール・ベテルビエフがそれぞれWBA、IBFのタイトルを保持しているので、行く行くはロシア人同士での防衛戦も見てみたいところです。