メジャーリーグはオールスターが終わり、いよいよ後半戦。これからプレーオフ出場に向けて熾烈な争いが展開されそうな地区もあれば、既に勝負が決した感がある地区もあります。後半戦の前に前半戦を終えての順位を振り返ってみます。
ア・リーグ
東地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ボストン・レッドソックス | 50 | 39 | .562 | - |
ニューヨーク・ヤンキース | 45 | 41 | .523 | 3.5 |
タンパベイ・レイズ | 47 | 43 | .522 | 3.5 |
バルチモア・オリオールズ | 42 | 46 | .477 | 7.5 |
トロント・ブルージェイズ | 41 | 47 | .466 | 8.5 |
東地区は、ヤンキースが6月中旬まで好調でしたが、ここにきてヤンキースが失速&レッドソックスが勢いに乗って、差を縮め遂に首位を奪還しました。ヤンキースは、チーム再建期と思われていましたが、アーロンジャッジなどの有望な若手が思った以上に活躍していて、首位争いに絡んでいます。ヤンキース以上に意外なのが、タンパベイ・レイズ。こちらも首位に3.5ゲーム差と首位を狙える位置にいます。オリオールズとブルージェイズはやや不調ですがそれでも最大差8.5ゲーム差で、終盤に向けて混戦の地区となりそうです。
中地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
クリーブランド・インディアンス | 47 | 40 | .540 | |
ミネソタ・ツインズ | 45 | 43 | .511 | 2.5 |
カンザスシティ・ロイヤルズ | 44 | 43 | .511 | 3.0 |
デトロイト・タイガース | 39 | 48 | .448 | 8.0 |
シカゴ・ホワイトソックス | 38 | 49 | .437 | 9.0 |
中地区も接戦が続きそうです。昨季のワールドシリーズ出場チームのクリーブランド・インディアンスを追うのは、なんとミネソタ・ツインズ。最後にプレーオフに出場したのが2010シーズンなので、もし今年プレーオフに進出できれば7年ぶりの出場となります。ツインズのすぐ後ろ0.5差で追うのはカンザスシティ・ロイヤルズ。デトロイト・タイガースは、4位という順位に甘んじるようなチームではありませんが、今年は主力が調子を落としている印象です。ホワイト・ソックスも数字上はまだまだチャンスがありそうです。
西地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ヒューストン・アストロズ | 60 | 29 | .674 | |
ロサンゼルス・エンジェルス | 45 | 47 | .489 | 16.5 |
テキサス・レンジャーズ | 43 | 45 | .489 | 16.5 |
シアトル・マリナーズ | 43 | 47 | .478 | 17.5 |
オークランド・アスレチックス | 39 | 50 | .438 | 21.0 |
東・中地区とうって変わって、西地区は既に勝負が決した感があります。ヒューストン・アストロズが2位以下に16.5差をつける独走状態。勝率も.674とア・リーグではトップとなっています。その他4チームは2位から5位まで4.5ゲーム差に収まっている大混戦状態。ロサンゼルス・エンジェルズにテキサス・レンジャーズ、シアトル・マリナーズは日替わりで順位が入れ替わりそうです。ワイルドカードでプレーオフに進出する道もありますが、そうなるためには勝率を上げなくてはいけないので、アストロズを追うチームは、後半戦は勝率を上げるのが課題となりそうです。
ナ・リーグ
東地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ワシントン・ナショナルズ | 52 | 36 | .591 | |
アトランタ・ブレーブス | 42 | 45 | .483 | 9.5 |
マイアミ・マーリンズ | 41 | 46 | .471 | 10.5 |
ニューヨーク・メッツ | 39 | 47 | .453 | 12.0 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 29 | 58 | .333 | 22.5 |
ナ・リーグの東地区はワシントン・ナショナルズが飛び出ています。それを追うのは、昨年ま低迷したアトランタ・ブレーブス。僅差でマイアミ・マーリンズとニューヨーク・メッツが王展開です。フィリーズは既に定位置の最下位に沈んでいます。
中地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ミルウォーキー・ブリュアーズ | 50 | 41 | .549 | |
シカゴ・カブス | 43 | 45 | .489 | 5.5 |
セントルイス・カージナルス | 43 | 45 | .489 | 5.5 |
ピッツバーグ・パイレーツ | 42 | 47 | .472 | 7.0 |
シンシナティ・レッズ | 39 | 49 | .443 | 9.5 |
ナ・リーグの中地区も混戦となりそうな予感です。首位をミルウォーキー・ブルワーズが走っていますが、それを昨季ペナントを制したシカゴ・カブス、セントルイス・カージナルスが5.5ゲーム差で追っています。ピッツバーグ・パイレーツ、シンシナティ・レッズ含めて首位から最下位まで9.5ゲーム差ということで激しい順位の入れ替わりが見られそうです。
西地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ロサンゼルス・ドジャース | 61 | 29 | .678 | |
アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 53 | 36 | .596 | 7.5 |
コロラド・ロッキーズ | 53 | 39 | .571 | 9.5 |
サンディエゴ・パドレス | 38 | 50 | .432 | 22.0 |
サンフランシスコ・ジャイアンツ | 34 | 56 | .378 | 27.0 |
西地区は上位3チームがレベルの高い首位争いをしています。現在首位はロサンゼルス・ドジャース、それを7.5ゲーム差でアリゾナ・ダイヤモンドバックスが、9.5ゲーム差でコロラド・ロッキーズが追っています。特筆すべきは、首位のドジャースの勝率が.678でここまで全チーム1位。2位ダイヤモンドバックス、3位ロッキーズもそれぞれ.596、.571と他地区なら首位に立っていてもおかしくない勝率をあげているところです。ワイルドカードの少なくとも1枠はこの地区から出てくるでしょう。数年前まで黄金期を築いていたサンフランシスコ・ジャイアンツは、チームのメンバー入れ換えの時期が来たようです。サンディエゴ・パドレスも復活にはもう少し時間かかりそうです。