NBA2017のMVP及び各賞が発表されました。MVPは予想通りラッセル・ウェストブルック。一方新人王は伏兵のマルコム・ブログドンが選出されました。詳細を見ていきましょう。
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MVP:ラッセル・ウェストブルック
ジェームス・ハーデン、カワイ・レナードも候補に上がっていましたが、シーズンMVPはオクラホマ・サンダーのラッセル・ウェストブルックが圧倒的支持を得ての受賞。レギュラーシーズン、1試合あたり31.6ポイント、10.6リバウンド、10.4アシストと各平均スコアでトリプルダブルを達成。これは1962年にオスカー・ロバートソンが達成して以来、55年ぶり史上二人目の快挙です。
新人王:マルコム・ブログドン
新人王は、ミルウォーキー・バックスのマルコム・ブログドンが受賞。本命と思われていたフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードはシーズン途中での離脱がマイナスになったようです。対抗と思われていた同じく76ersのダリオ・サリッチも及ばず。ブログドンは、1試合平均10ポイント、4アシスト。特にレギュラーシーズン終盤の活躍で、バックスをプレーオフに導いた貢献が評価されたようです。ブログドンは月間ルーキー賞は受賞しておらず、ドラフト順位も2巡目36位での指名でここ数年の新人王の中では最も下位指名での新人王受賞となりました。まさに伏兵が攫った、といってよいでしょう。
最優秀ディフェンス賞: ドレイモンド・グリーン
ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは2年連続最優秀ディフェンス賞の次点でしたが、今年はついに最優秀ディフェンスのタイトルを獲得しました。他にユタ・ジャズのルディ・ゴベール、サンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードも名前が上がっていましたが、今年はグリーン支持の声が圧倒的でした。
最優秀進化賞:ヤニス・アデトクンボ
ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが受賞。こちらも、候補として名前が上がっていたデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチやユタ・ジャズのルディ・ゴベールを大差で抑えての受賞。アデトクンポは、ポイント、リバウンド、アシスト、ブロック、スティールの主要5部門全てで上20位に入るという偉業を成し遂げました。これは史上初の記録となりました。
シックスマン賞:エリック・ゴードン
この部門は激戦でした。ヒューストン・ロケッツのエリック・ゴードンとゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドレ・イグダーラとで票が割れました。ゴードンが358票に対してイグダーラは326票で、ゴードンが受賞となりました。1試合平均16.2ポイント。放った3ポイントシュートは246本で、これは3ポイントの名手、ジェームス・ハーデン、ステファン・カリー、クレイ・トンプソンに次ぐ数で、スターターではない選手としては傑出した数字です。
最優秀コーチ賞:マイク・ダントーニ
ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニが最優秀コーチ賞を受賞。ロケッツを率いた1年目の今シーズン、昨シーズンのレギュラーシーズン41勝から55勝と大きく勝ち星を伸ばしたことが評価されました。ヒューストン・ロケッツは来シーズンクリス・ポールが加入することが確定して、ダントー二の元打倒ウォリアーズの有力候補に躍り出そうです。