NBAはレギュラーシーズンが終了して、今日からファイナル突入です。レギュラーシーズンの最終順位、これから2ヶ月に渡って行われるファイナルの組みわせ、その展望を紹介します。
東カンファレンス
順位 | チーム | 勝数 | 負数 |
---|---|---|---|
1 | セルティックス | 53 | 29 |
2 | キャバリアーズ | 51 | 31 |
3 | ウィザーズ | 51 | 31 |
4 | ラプターズ | 49 | 33 |
5 | ホークス | 43 | 39 |
6 | バックス | 42 | 40 |
7 | ペイサーズ | 42 | 40 |
8 | ブルズ | 41 | 41 |
9 | ヒート | 41 | 41 |
10 | ピストンズ | 37 | 45 |
11 | ホーネッツ | 36 | 46 |
12 | ニックス | 31 | 51 |
14 | マジック | 29 | 53 |
13 | 76ers | 28 | 54 |
15 | ネッツ | 20 | 62 |
東カンファレンスは2つの驚きがありました。1つはクリーブランド・キャバリアーズの連覇を阻止して、ボストン・セルティックスが1位をとったことです。オールスター前まではキャバリアーズ圧勝かと思われていましたが、その後後半に入ってキャバリアーズが失速、セルティックスが勝利を確実に重ねて最終盤で逆転の1位となりました。今年の大ブレークで一躍セルティックスの顔となったアイザイア・トーマスの活躍が首位終了の原動力となりました。
.@Isaiah_Thomas and the @celtics are the No. 1 seed in the East Playoffs.
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— SLAM Magazine (@SLAMonline) April 13, 2017
もう一つの驚きはミルウォーキー・バックスのファイナル進出。オールスター前までは、プレーオフ圏外だったのですが、終盤になって連勝を重ねてのプレーオフ進出。先月の月間MVPを獲得したヤニス・アデトクンボを中心とした活躍で2年ぶりのプレーオフ進出となりました。
マイアミ・ヒートは戦力ダウンが激しく、プレーオフ進出ならず。ジェームス・レブロン、クリス・ボッシュ、ドウェイン・ウェイドの時代が終わり、新しいチーム・時代を迎えるために試行錯誤が続きそうです。ニューヨーク・ニックスは前半戦はまずまずの成績だったのですが、後半戦に連敗を重ねて結局近年指定席となりつつある下位で終わりました。終盤には中心選手のカーメロ・アンソニーとチーム首脳のフィル・ジャクソンとの方向性の違いが報道され、トレードの噂も出ました。結局シーズン中のトレードは成立しませんでしたが、このシーズンオフでのトレードは既定路線のようです。
東カンファレンスファイナル組合せ
東カンファレンスのプレーオフの組合せは以下の通りです。
- ボストン・セルティックス 対 シカゴ・ブルズ
- クリーブランド・キャバリアーズ 対 インディアナ・ペイサーズ
- トロント・ラプターズ 対 ミルウォーキー・バックス
- ワシントン・ウィザーズ 対 アトランタ・ホークス
1の勝者と4の勝者、2の勝者と3の勝者がそれぞれカンファレンス準決勝で対決し、その勝者でカンファレンスファイナルが行われます。
1回戦で注目のカードはラプターズ対バックス。バックスの終盤にかけての勢いがプレーオフでも続くのか?が注目です。
東カンファレンス展望
東カンファレンスの展望としての注目は、キャバリアーズの3連覇なるか?というところです。レギュラーシーズンは2位で終了しましたが、東カンファレンスを制する可能性が高いのはキャバリアーズだと思います。シーズン終盤で怪我人が続出して失速しましたが、長いプレーオフの間に選手が復調してくるのではないでしょうか?新たな怪我人がでるのが怖いところですが、本命であることは間違いないと思います。
対抗はセルティックスでしょうか?シーズン前はラプターズ・ウィザーズがキャバリアーズ優勝阻止のチームだと思っていましたが、補強が思った以上にうまく機能したセルティックスがこの2チームを上回りました。ただし、この3チームのチーム力は拮抗しています。カンファレンス準決勝で激突する可能性の高いセルティックス対ウィザーズは面白いカードとなりそうです。
西カンファレンス
順位 | チーム | 勝数 | 負数 |
---|---|---|---|
1 | ウォリアーズ | 67 | 15 |
2 | スパーズ | 61 | 21 |
3 | ロケッツ | 55 | 27 |
4 | クリッパーズ | 51 | 31 |
5 | ジャズ | 51 | 31 |
6 | サンダー | 47 | 35 |
7 | グリズリーズ | 43 | 39 |
8 | トレイルブレイザー | 41 | 41 |
9 | ナゲッツ | 40 | 42 |
10 | ペリカンズ | 34 | 48 |
11 | マーベリックス | 33 | 49 |
12 | キングス | 32 | 50 |
13 | ティンバーウルフ | 31 | 51 |
14 | レイカーズ | 26 | 56 |
15 | サンズ | 24 | 58 |
西カンファレンスは、プレーオフ出場チーム・順位ともほぼ順当でしょうか。ロサンゼルス・クリッパーズ、ポートランド・トレイルブレイザーがもう少し上位にくるかと思っていましたが、大きなサプライズはなしでした。ゴールデンステート・ウォリアーズは昨年ほどの勝利数は挙げられませんでしたが、さすがの1位。オクラホマシティ・サンダーは、エースラッセル・ウェストブルックが歴代4位となる79回のトリプルダブルを決めてのプレーオフ進出。ケビン・デュラントの抜けた穴を1人でカバーする形となりました。
Russell Westbrook’s final statistical averages for a historical season! pic.twitter.com/x8e6OUmVAA
— NBA (@NBA) April 15, 2017
ニューオリンズ・ペリカンズは、シーズン途中でサクラメント・キングスからトレード補強したデマーカス・カズンズとアンソニー・デービスのツインタワーが両輪として活躍するようならば、来シーズン以降プレーオフ進出に絡んで来そうです。ロサンゼルス・レイカーズは、コービー・ブライアントが引退して、次のフランチャイズ選手を見つけたいところ、今年のドラフトで注目選手を獲得できるでしょうか?
西カンファレンスファイナル組合せ
- ゴールデンステート・ウォリアーズ 対 ポートランド・トレイルブレイザー
- サンアントニオ・スパーズ 対 メンフィス・グリズリーズ
- ヒューストン・ロケッツ 対 オクラホマシティ・サンダー
- ロサンゼルス・クリッパーズ 対 ユタ・ジャズ
西カンファレンスのプレーオフ1回戦の組合せは上の通りです。東カンファレンス同様、1の勝者と4の勝者、2の勝者と3の勝者がそれぞれカンファレンス準決勝で対決し、その勝者でカンファレンスファイナルが行われます。
西カンファレンスの1回戦注目の試合は、ロケッツ対サンダーです。共にMVP候補のジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックの直接対決は高得点を争う試合となりそうです。スパーズ対グリズリーズは、スペインのパウ・ガソルとマルク・ガソルの兄弟対決でもあります、こちらも注目です。
西カンファレンス展望
西カンファレンス制覇は、ゴールデンステート・ウォリアーズがやはり最有力でしょうか?キャバリアーズ同様、終盤に怪我人が相次いで不調なときもありましたが、その怪我人も徐々に戻ってきており、良い状態でプレーオフを戦えそうです。NBAファイナルでは、3年連続同カードにはなったことがありませんが、今年はその歴史が塗り替えられて、3年連続キャバリアーズ対ウォリアーズになる可能性が高そうです。
打倒ウォリアーズ1番手はやはりスパーズでしょう。ティム・ダンカンが引退したことが全く影響せず、チームの層の厚さを見せつけるシーズンとなりました。この2チーム以外が西カンファレンスを制する可能性は極めて低そうです。