2018年の冬季オリンピックは韓国・平昌、2020年夏季オリンピックは日本・東京、2022年冬季オリンピックは中国・北京とアジアでオリンピックが3大会連続開催されることが既に決定していますが、今年の9月には早くも2024年夏季オリンピック開催地が決定されます。10以上の都市が立候補していましたが、既に2都市に絞られています。その2都市を紹介しましょう。
フランス・パリ
まずはフランスのパリ。1900年、1924年に夏季オリンピック開催実績のあるパリが3回目の招致を目指します。招致に成功すれば、ロンドンについで史上2例目の五輪3回開催都市となります。特に2024年は1924年パリオリンピックから100年記念ということで、フランス政府としてもその招致に力が入っているようです。
アメリカ・ロサンゼルス
アメリカのロサンゼルスがもう一つの候補都市です。こちらも1932年と1984年に既に開催実績があり、パリ同様、2例目の五輪3回開催都市を目指します。もともとは、アメリカはボストンが開催都市として有力視されていましたが地元の理解が得られず立候補を断念。ロサンゼルスに白羽の矢が立ったという経緯があります。
パリ?ロス?どちらが有利?
どちらもアジアではないので、地域的に不利となるようなことはなさそうです。直近のヨーロッパ開催は2014年の冬季オリンピックのロシア・ソチ。夏季オリンピックに限れば2012年のロンドンオリンピックとなります。一方のアメリカ大陸では2016年のブラジル・リオデジャネイロ五輪となります。オリンピックのシンボルでは南北アメリカで1大陸とみなしているようなので、リオデジャネイロ五輪もアメリカ大陸開催にカウントされるはずです。北アメリカ大陸限定となると2010年のカナダ・バンクーバオリンピックとなります。
大陸の開催ローテーションでみるとパリの方が有利な気がします。どちらも過去開催実績がありますが、ロスは僅か40年を経ての開催というのも、間隔が短い気がします。あとは、スタジアム計画・選手村・交通対策・テロ対策などの項目が勝敗を分けるところです。
パリは環境に優しいオリンピックをPRしており、ロンドン・リオデジャネイロ五輪で排出されたガスの半減での開催を目指すとしています。ただし、昨今のテロが懸念されるところです。
一方のロサンゼルスは、最新のスタジアムの建設、近隣大学内に選手村を建設するなどの案を出しています。こちらの懸念事項は慢性的な交通渋滞と、開催のための費用の捻出です。
まだ最終決定までは5ヶ月以上ありますが、どちらの開催となるでしょうか?