ブロック・オズワイラー僅か1年でテキサンズを離れる
驚きのトレードが成立しました。ヒューストン・テキサンズの先発QBブロック・オズワイラーがクリーブランド・ブラウンズにトレードされました。これと同時にブラウンズは、昨季獲得したロバート・グリフィンJrを僅か1シーズンで解雇しました。但し、ブラウンズの狙いはオズワイラーには非ず、更なるチーム補強を狙っているようです。この他、ここ数日の注目QBの動向をまとめてみました。
オズワイラーのトレード内容
テキサンズとブラウンズのトレード内容ですが、テキサンズからはオズワイラーとともに、今年のドラフトの6巡目と来年2018年ドラフトの2巡目の権利がトレードされました。一方ブラウンズからテキサンズには、今年のドラフトの4巡目の権利がトレードされます。一見釣り合いが悪いトレードのようですが、サラリーキャップを下げたいテキサンズとしては、オズワイラーをどうしてもトレードで他チームに移籍させる必要があったようです。ということで、来年ドラフトの2巡目の権利との抱き合わせで、オズワイラーを移籍を実現させたようです。つまり、高額でブロンコスから獲得したQBが僅か1年で、チームにとってお荷物になってしまったということです。
一方のブラウンズは、ここ数年QBを固定できず、每年のように先発QBが入れ替わっています。安定したQB獲得が優先事項です。昨季もワシントン・レッドスキンズからロバート・グリフィンJrを獲得しましたが、怪我で戦列を離れてしまい結局往時の姿を見ることは出来ませんでした。
普通に考えれば、オズワイラーが来年の先発QBとなりそうですが、報道によるとブラウンズは更なるトレードを検討している模様。なんと、トレードでニューイングランド・ペイトリオッツの控えQBジミー・ガロッポロを獲得検討している模様。トレードは、ガロッポロと今年の1巡目、あるいは2巡目のドラフト権を中心にするという内容のようです。実際、ブラウンズは、ドラフト権は豊富に所持していて、今年2017年のドラフト1巡目の権利は2回、2巡目が2回、2018年ドラフトでは1巡目1回、2巡目が3回というカードが豊富にあります。
ガロッポロは、ペイトリオッツとの契約をあと1年残しており、ペイトリオッツとしてもその待遇に頭を悩ませるところです。トム・ブレイディが40歳を迎えるということもあり、ガロッポロを残しておきたいという一方で、新契約による高額支出は避けたい所。この辺りの思惑が一致するかが、このトレード成立のカギを握りそうです。
移籍が注目されるQB
このオフシーズンは先発QBを務めていたQBの移籍が多くなりそうです。まずは、ダラス・カウボーイズのトニー・ロモ。既にチームを離れることが決定しています。デンバー・ブロンコスが有力候補に挙げられていますが、今回のオズワイラーの移籍でテキサンズにも懸念だったサラリーキャップに余裕ができました。
国家斉唱時の不起立で、試合内容以外で論議をよんだサンフランシスコ・49ersのコリン・キュパニック。既にチームとの契約オプションを遂行しない旨を表明しており、こちらも移籍が確実です。ちなみに、キュパニックは来シーズン以降は、国歌斉唱には起立するというアナウンスをしています。
シカゴ・ベアーズのジェイ・カットラーもチームからリリースされています。昨シーズンは、先発QBの座を明け渡すなど、本意ではない成績でした。ニューヨーク・ジェッツ、ヒューストン・テキサンズ、デンバー・ブロンコス、サンフランシスコ・49ersが有力のようです。
そして、ブラウンズをリリースされたロバート・グリフィンJr。こちらも、ニューヨーク・ジェッツが有力と言われています。ランで稼ぐスタイルの選手なので、オフェンスラインがしっかりしているチームが、特色を引き出せると思いますが、はたしてどこに移籍するのでしょうか。