1月の注目のボクシング戦2試合が1月28日にラスベガスで行われます。1試合はデヤン・ズラチカニン対マイキー・ガルシア、もう一試合はカール・フランプトン対レオ・サンタ・クルスのタイトルマッチです。
デヤン・ズラチカニン対マイキー・ガルシア
ズラチカニンが保持するWBC世界ライト級ベルトをかけてのタイトル戦となります。どちらも無敗同士です。
デヤン・ズラチカニン
ズラチカニンは22戦22勝(15KO)。前戦の王座決定戦で、モンテネグロの選手として初めて世界王者に上り詰めたズラチカニンは、この試合が初の防衛戦となります。
マイキー・ガルシア
一方のガルシアは元フェザー級、スーパーフェザー級王者王者。今回のライト級で3階級制覇をめざします。戦績は、35戦35勝(29KO)。プロ契約していたトップランクと契約上のトラブルから、2014年1月から2年以上試合から遠ざかって、復帰したのが前戦の2016年7月の試合。今回は復帰2戦目となるわけですが、その試合が3階級制覇がかかる試合となりました。
展開は?
両者無敗ですが、これまでのキャリアや対戦相手の戦績を考えると、マイキー・ガルシアのほうが有利に見えます。ガルシアは、正規のライト級での試合が今までなく、これが実質初のライト級での試合となるので、その点だけはライト級での経験が長いズラチカニンが有利でしょうか?
追記
結果は3ラウンド2分過ぎに、ガルシアがズラチカニンをノックアウト。KO勝ちで、3階級制覇となりました。ガルシアはこれで無敗記録を36に伸ばしています。
カール・フランプトン対レオ・サンタ・クルス
もう一試合の注目試合は、フランプトンが保持するWBAフェザー級タイトルをかけてのレオ・サンタ・クルスとの一戦。この両者前戦でも同じフェザー級タイトルをかけて、対戦していて、この試合はダイレクトリターンマッチとなります。前戦ではフランプトンが2-0の判定で、レオ・サンタ・クルスに初の黒星をつけてフェザー級タイトルを奪取しました。
カール・フランプトン
北アイルランド出身のカール・フランプトンは23戦23勝(14KO)、過去にはIBF・WBAのスーパーバンタム級のベルトも保持していました。前戦でフェザー級の世界ベルトを獲得したことによって、北アイルランド出身の選手としては初めて2階級制覇を果たしました。
レオ・サンタ・クルス
一方のレオ・サンタ・クルスはメキシコ出身で34戦32勝(18KO)1敗1引分。過去にバンダム級、スーパーバンタム級、フェザー級を制しており、3階級制覇を達成したボクサーでもあります。前戦でプロ初黒星を喫して、フェザー級のタイトルを失いましたが、今回はそのタイトルを奪取でリベンジに臨みます。
展開は?
両者の前回の試合は、1人は引分、残り2人がフランプトンを支持しましたが、接戦でした。今回もまた接戦になると予想します。恐らくアウトボクシングに徹して、判定にもつれると思いますが、前回の教訓を活かして、レオ・サンタ・クルスがうまく試合を裁いていくような気がします。それをフランプトンがどう打開できるでしょうか?
追記
結果は判定でレオ・サンタ・クルスが勝利、前回のリベンジを果たしました。判定は今回も僅差でした。ジャッジ1人が114-114の引き分け、残りの2人のジャッジが115-113でレオ・サンタ・クルスを支持しての勝利。これは、レオ・サンタ・クルスーフランプトンの3回目の対戦がありそうです。