このオフシーズン注目のフリーエージェント選手、トロント・ブルージェイズのエドウイン・エンカーナシオンが、クリーブランド・インディアンスに移籍することになりました。
エンカーナシオンのこれまでの成績
元々はドミニカ共和国出身のエンカーナシオン、高校卒業後テキサス・レンジャーズにドラフトで指名され入団しましたが、間もなくシンシナティ・レッズにトレードされ、レッズでメジャーデビューしました。2年目の2006年シーズンにレギュラーに定着して、15本塁打、72打点を記録すると、その後は強打者としてみるみる成長。
2009年に、スコット・ローレンとのトレードでブルージェイズに移籍後は、そのスラッガーとしての能力はメジャーリーグ屈指のものとなりました。ブルージェイズにシーズンを通して在世した2010年以降、通算で231本塁打、656打点、オールスター出場は3回。打率も.269とスラッガーとしては悪い数字ではありません。今シーズンの打点は127打点で、引退したレッドソックスのデビッド・オルティーズと共にア・リーグの打点王のタイトルを獲得しました。
契約内容は?
その強打者がフリーエージェントになったのですから、熾烈な獲得争いになりました。ブルージェイズは、一年1720万ドルのクオリファイング・オファーを出しましたが、エンカーナシオンはこれを拒否。最終的には、オークランド・アスレチックスとインディアンスが最終候補に残ったようです。
契約内容は、3年6000万ドル、4年目に関しては2000万ドルの契約選択権を球団側が持つという内容です。ブルージェイズからのオファーよりも良い内容を複数年で勝ち取ったので、33歳のエンカーナシオンとしては上々の契約ではないでしょうか?
JUST IN: the #Indians reportedly sign Edwin Encarnacion to a three-year, $60M deal.
(via @Ken_Rosenthal, @JonHeyman & @JeffPassan) pic.twitter.com/jDCJfkC1l9
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) December 23, 2016
今季は、投手力と繋ぐ打線でワールドシリーズまで進出したインディアンス。逆に言うと、強打者が少ない打線でもありました。昨季レギュラーシーズンの総ホームラン数は、ワースト2という数字でした。数少ないホームランバッターのマイク・ナポリがフリーエージェントで流出したため、打線の底上げが必須のチーム状況だったインディアンス。エンカーナシオン獲得はナポリの抜けた穴以上のものをチームにもたらしそうです。
投手力は充分整っているインディアンス、エンカーナシオンの加入で課題だった長打力がチームに持たらされそうです。あと一歩でワールドシリーズ制覇を逃しましたが、来年はシリーズ制覇の機運が高まりそうです。