メジャーリーグはプレーオフが始まりました。それに伴い、レギュラーシーズンの各部門のタイトルも決まりました。今日はア・リーグを見ていきましょう。
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打率: ホセ・アルトゥーベ .338
ヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベが.338で2年ぶりの首位打者獲得です。
Congratulations, @JoseAltuve27! 🎉🙌🐐 pic.twitter.com/G630VlW1kA
— Houston Astros (@astros) October 2, 2016
メジャーリーガーで最も小さい選手と言われているアルトゥーベですが、2年ぶり2回めの首位打者でチームの顔から大リーグの顔になりつつあります。
本塁打:マーク・トランボ 47本
ボルチモア・オリオールズのマーク・トランボが47本塁打で初の本塁打王。今シーズンはシアトル・マリナーズからの移籍一年目だったわけですが、自身初の40本塁打超えでチームのプレーオフ進出に大きく貢献しました。
打点:エドウィン・エンカーナシオンとデビッド・オルティーズ 127打点
最後まで首位争いを繰り広げたボストン・レッドソックスのデビッド・オルティーズとトロント・ブルージェイズのエドウィン・エンカーナシオンが127打点で打点王のタイトル獲得。オルティーズは11年ぶり通算3回目、エンカーナシオンは初のタイトル獲得です。
オルティーズは11年ぶりという数字も驚きですが、今シーズンをもって引退を表明している中でのタイトル獲得。今シーズンはホームランも38本、打率も.315と文句のつけようのない数値で、引退するのを撤回して欲しいと思うほどの活躍でした。
エンカーナシオンは、これが初タイトルというのが意外ですが、その勝負強さは折り紙付き。最近では、オルティーズとのワイルドカードシリーズでのサヨナラ3ランホームランでブルージェイズを地区シリーズへ導きました。そこでも対レンジャース戦で活躍しており、ブルージェイズにとって欠かせぬバッターです。
ヒット数:ホセ・アルトゥーベ 216本
打率部門に続いて、ホセ・アルトゥーベ が獲得。最多安打はこれで3シーズン連続の3回目の獲得。ポストイチローの最右翼の選手です。将来的には、3000安打、そして更なる上積みが期待される選手です。
盗塁:ラージャイ・デービス 43盗塁
クリーブランド・インディアンスのラージャイ・デービスが初の盗塁王獲得。今シーズンはデトロイト・タイガースからの移籍一年目でしたが、35歳という年齢ながら初の盗塁王獲得。これに加えて、7月に達成したリバースサイクル(本塁打→3塁打→2塁打→ヒット)が大リーグ史上6人目の達成者ということでも話題になりました。
最多勝:リック・ポーセロ 22勝
ボストン・レッドソックスのリック・ポーセロが22勝で初の最多勝投手に輝きました。22勝という数字も立派ですが僅か4敗で1人で貯金を18もつくった事になります。プレーオフでは残念ながらレギュラーシーズンのようにいっていませんが、もう一度チャンスが回ってくるでしょうか?
防御率:アーロン・サンチェス 3.00
トロント・ブルージェイズのアーロン・サンチェスが3.00の防御率で最優秀防御率を獲得。シーズン最終盤では、ヤンキースの田中将大、タイガースのマイケル・フルマーと防御率トップを争いましたが、最後は自身の登板による好投でタイトル争いにケリをつけました。
奪三振:ジャスティン・バーランダー 254奪三振
デトロイト・タイガースのジャスティン・バーランダーが2012年以来の4回目の受賞。4回目の受賞ということで、現役大リーガーを代表するドクターKであることに疑問の余地はありません。ア・リーグにおいて33歳以上の投手が250奪三振以上は、ノーラン・ライアン、ロジャー・クレメンスに続いて史上3人目の快挙達成です。
セーブ:ザック・ブリットン 47セーブ
ボルチモア・オリオールズのクローザー、ザック・ブリットンが47セーブで初のタイトル獲得。特筆すべきは、69試合に登板計67イニングで失点が僅かに4失点、防御率は0.54。これはシーズン50イニング以上投げた投手の中では史上最も少ない失点です。5月以降だけを見ると防御率は更に下がり0.16。ワイルドカードシリーズで登板する機会が無いままシーズンが終了してしまったのが残念ですが、来年は自身の記録と戦いつつ更なる記録に期待したいところです。