前回に引き続いて、リーグ各地区の優勝チーム、ワイルドカード、最優秀選手(MVP)、サイヤング賞、そしてルーキー・オブ・ザ・イヤーを予想してみます。今日はナショナル・リーグです。
東地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
ワシントン・ナショナルズ | 55 | 36 | .604 | |
ニューヨーク・メッツ | 47 | 41 | .534 | 6.5 |
マイアミ・マーリンズ | 47 | 41 | .534 | 6.5 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 42 | 48 | .467 | 12.5 |
アトランタ・ブレーブス | 31 | 58 | .348 | 23 |
メッツが予想通り勢いが落ちてきていて、ナショナルズとの差が6.5まで開いてしまっています。ここはこのままナショナルズが突っ走りそうな気がします。バッターでは、同地区移籍でメッツからナショナルズにFA移籍したダニエル・マーフィーの活躍が大きいです。ホームランのこれまでのキャリアハイは、昨年の14本だったのに対して、今年は前半終了で既に17本。打点・打率もキャリアハイ更新の可能性高く、この2部門に関しては2冠の可能性さえあります。投手では、ステフェン・ストラスバーグとマックス・シェルツァーの2本柱が強烈です。既に二人とも二桁勝利に乗せています。この他にも投打ともに安定して活躍できる選手が多いので、泥沼の連敗に入るのがなさそうです。
一方のメッツは、投手で楽しみな投手が出てきている一方で、点が取れない打線をどう奮起させるか?トレードで有力なベテランを取ってきて、刺激を与えたいところです。面白いのは、マーリンズ。万年低位に沈んでいましたが、今年はホームランダービーのスタントンの4打席連続のホームランやイチローの日米通算安打で世界記録達成など話題が多いです。イチローのメジャー通算3000安打も目前まで迫ってきており、後半戦も話題を提供してくれそうです。地区2位を確保できれば、プレイオフの進出もかなり可能性が高そうです。
中地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
シカゴ・カブス | 54 | 35 | .607 | |
セントルイス・カージナルス | 46 | 42 | .523 | 7.5 |
ピッツバーグ・パイレーツ | 46 | 44 | .511 | 8.5 |
ミルウォーキー・ブリュアーズ | 38 | 49 | .437 | 15 |
シンシナティ・レッズ | 32 | 57 | .360 | 22 |
最高勝率を記録更新するのではないか、とも囁かれていたシカゴ・カブス、その後勢いが落ちて勝率更新は可能性が低そうですが、それでも2位以下を大きく離しての首位。こちらも、シカゴの地区優勝は堅そうです。ただし、カブス自体の目標は当然地区優勝ではなく、プレイオフ優勝でしょう。長年の呪縛を解き放てるか?鍵を握りそうなのは、クリス・ブライアント内野手とジェイク・アリエータ投手でしょう。2位のセントルイス・カージナルスと3位あピッツバーグ・パイレーツは、2位確保とともに、勝率を上げることがプレイオフ進出には必須です。
西地区
チーム | 勝数 | 負数 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|
サンフランシスコ・ジャイアンツ | 57 | 33 | .633 | |
ロサンゼルス・ドジャース | 51 | 40 | .560 | 6.5 |
コロラド・ロッキーズ | 40 | 48 | .455 | 16 |
サンディエゴ・パドレス | 38 | 51 | .427 | 18.5 |
アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 38 | 52 | .422 | 19 |
常勝集団サンフランシスコ・ジャイアンツが予想通りの強さを見せています。ただし、ここは2位のロサンゼルス・ドジャースの猛烈な追い上げを見せる可能性があるかもしれません。カーショー以外の投手で1つでも貯金を作っていきたいところです。3位のコロラド・ロッキーズは2位ドジャースとも差が付いているのでモチベーションの維持ができるか?でワイルドカードでのプレイオフ進出が左右されそうです。
MVP
クリス・ブライアント、ダニエル・マーフィー、ノーランアレナド辺りが有力でしょうか?特にブライアントとマーフィーが有力だと思います。もしドジャースが猛追するようなことがあったら、クレイトン・カーショウも投手ですが候補になると思います。
サイヤング賞
ナ・リーグのサイヤング賞は激戦です。クレイトン・カーショウ、ジョニー・クエト、ステフェン・ストラスバーグ、ジェイク・アリエータ、ノア・シンダーガード、ディソン・バンガーナーと5人以上候補がいます。どの選手も怪我をしないことが前提ですが、この中では今のところ、ストラスバーグにクエト辺りでしょうか?カーショウも相変わらず素晴らしいパフォーマンスです。
ルーキー・オブ・ザ・イヤー
コーリー・シーガー、前田健太、スティーブン・マッツ、トレバー・ストーリーが候補でしょう。日本人としては、前田健太を推したいところですが、ルーキーとは思えない数値を残しているコーリー・シーガーが有利だと思います。トレバー・ストーリーも衝撃的なデビューでしたが、その後の一時不振を振り払えるような活躍を後半にできるかどうか?